土岐麻子「Waltz For Debby」
楽しみにしていた土岐麻子のアルバム『Touch』、14日発売のはずだが、近所の大手CDショップにすでに並んでいたので購入してきた。
それぞれの曲がいろんな意味で楽しいのだが、なかでも意外な展開でおもしろかったのが、日産のCMを通して、多くの人が耳にしたWaltz For Debby。CMのBGMや携帯の着メロで部分的な音を聴くかぎり、穏やかで(大貫妙子ばりに)淡々と歌っているのだろうか、と思っていたのだが、アルバムでのフルコーラスはキュートかつ情熱的で、魅力的な歌い方。
歌詞は少し謎めいていて、場合によってはBill Evansに対する挽歌にも聞こえてくる。
土岐麻子のCMをきっかけに、私はEvansのライブでのWaltz For Debbyを繰り返し聴いていて、その切ないほどの美しさと、彼の人生のある意味での厳しさがどうして一緒に成り立つのだろう、とずっと考えていたので、そういう問いに対する土岐なりの〈こたえ〉のようにも聞こえたのだ。
Billはお兄さんの娘Debbyのためにこの曲を書いたのだが、お兄さんはやがて自ら命を絶ち、Billも惜しまれてこの世を去った。Debbyが歌っているのかもしれない。
他方で、恋人を亡くした人の歌にも聞こえる。
その重層的で一義的に決まらない感じは楽しい。
それにしても、「そう来たか」という感じ。
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プログ、サイトともに新しいところへの転出を準備中です。
また何年かかるかわからないけれど。
こんなふうに。
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